----大地 said*。----

「・・・・・それだけだ、じゃ。」

はっ?コイツは俺のこと好きなんじゃ

ないのか?手紙渡されたとき、

ぜってぇ俺のこと好きだなコイツって

思ったのに・・・。

『放課後、教室で待っています。』

ぜってぇ告白だと思ったのに・・。

お前は俺のこと好きなはずだろ?

そう仕向けたはずだったのに・・・。

クソッ・・・。俺がまんまとアイツに

はまってんじゃねーか・・・。

いつもみたいにちょっと遊んでやろう

と思っただけなのに・・・。

「っおい、待てよっ!・・・。」

おいおい、何呼び止めてんだよ・・。

グッ・・・。

って何キスしてんだ俺・・・。

なんだよ、コイツよりかわいい女は

沢山いるのに、どうして

そばにいて欲しいって思ってしまうん

だろう・・・。なんだよ俺・・・。

クソッ・・・。カッコわりぃ・・・。

「・・・なっ、なんでアンタが泣いて

んのよ・・・。」

「はあ?泣いてる?はっ?あれ、俺な

んで泣いてるんだ・・・?」

あれっ、俺、泣いてたんだ・・。

ますますカッコわりぃ・・・。

アイツは俺がどうして泣いているのか

が、不思議みたいで迫ってくる・・・。

もう、止められねーよ・・・。

「・・・好きだ・・・。」

俺はお前に惚れてしまった。