ー  放課後  ー

 -ガラガラっ -

来たわねっ!この裏表俺様やろう。

「なんだよ、お前。こんなところに

この俺様を呼びつけて、告白でもする

つもりか?」

カチンっ・・・。

「ハぁ?誰がてめぇなんぞに告白なん

かするものかっ!」

「・じゃあ、何で呼び出したんだよ。」

「てめぇに忠告するためじゃい!

今までさんっざん人のことおちょくり

やがって、あぁン?ざけんじゃねーぞ!

今までずっと(2週間)我慢してきたが

もう堪忍袋の緒が切れたっ!

もう、アタシのことバカとかブスとか

言うんじゃねーよ!目障りなんだよ!

っだあ~もう、うっとうしいっ!

遊びたいんならほかのヤツでやれっ!

もし今度なにかバカにしてみろ。

・・・しめるぞ?・・・。

知らないと思うがこんな口調なのは

元ヤンだったからなんだぞ?

喧嘩だったら買ってやるよ。いつでも

かかってきやがれっ!

それだけだ、じゃ。」

私は去ろうとした。その時、

「っおい!待てよっ!・・・。」

グイッ

アイツがあたしの手をつかんだ。


「何よ、まだ文句でもあるつも・・」

アタシの唇は奪われていた。

ドンっ!

「ちょ、アンタなにすんの・・・よ」

アイツは泣いていた。

静かにぽろぽろと泣いていた。

アイツはとても悲しそうな顔をした。

「・・・。今まで悪かったな・・・。」

  ズキンッ・・・。

どうしてアンタが
そんなに悲しい顔するの。

どうしてアンタが
そんなに苦しそうな顔するの。