何故…


何故なの…



これは夢?現実?



―現実。



階段を駆け上がる美空。



7階…8階…


9階までたどり着くと誰かの足が見えた。


「早い…」


その足は…屋上へと…。



30秒程遅れて屋上にたどり着いた美空は


フェンスに身を寄せる誰かを見た。


(私もそんな目良くないからなぁ…わからない…)


5、6歩近づくとぼんやりとありすの姿が見えた。


「…何してるのッ!!」


「…!っ…」