「ではここで、そのチャンスの説明をいたします。一度しか言わないのでよく聞いてください。まず、今から私の持っているこの本を読んでもらいます。この本の中にはあなたの人生の詳細全てが書いてあります。今から1週間与えるので一言一句全てを読んでください。」

俺は彼女の言う言葉を聞き漏らさないように全神経を彼女の口に集中させた。

「もしも、適当に読んだ場合や期日が守れなかった時はこのビッグチャンスはなくなりますのでご注意を!ここまでで質問はございますか?」

「…全て読んだらどうなるんですか?」

俺は気づかない間に敬語になっていた。

「それは内緒です。今回は次のステージにいけるかどうかの課題ですね。では、また一週間後にお会いしましょう。」

そういうと彼女は消えて言った。

俺はすぐに有給願いを書いた。