「ふざけないで、馬鹿っ!毒舌執事!」

『お嬢様、素直になってはいかがです?』

また意地悪に執事はお嬢様へと顔を近づける。


「・・・な、何よ、あなたに言われなくないわ。」

『ワガママお嬢様?お顔は正直でいらっしゃいますよ。』

「なっ!?さっきからワガママワガママって・・・馬鹿にしないでよ!」

『もう私、我慢の限界です。』

「えっ?」


執事、那波はずっとこのワガママお嬢様に恋心を抱いていたのだ。

いつも生意気で素直じゃなくてワガママで怒りっぽいこんなお嬢様にいつの間にか那波は惚れていたのである。

毎朝起こす時、無防備なお嬢様に何度も理性をおさせた那波。しかし今回はもう抑えきれないようです。

ワガママお嬢様、どうか毒舌執事の愛を受け止めてやって下さいませ。



fin。