桜が咲く季節。




なれない制服を着た学生が、川の様に一方に歩く。




そんななか、流れに逆らって歩くあたし。




懐かしい制服を見つめながら、ふいに彼のことを思い出す。




彼とはあの日から、会うことも無ければ連絡も取っていない。




最初のほうは彼への気持ちがあり連絡を待っていた。




あたしから別れを告げたのに連絡なんて、

できる訳がなくてずっとずっと待っていた。




けど連絡が来ることはなく、いつの間にか世間一般的には大人。




そしていつの間にか、
彼への気持ちも色あせた訳の分からないものになっていた。