涙がこぼれ落ちる、その前に。





それから消して書き直してを繰り返し、


ついには"です"なのか、
"でした"なのか分からなくなっていた。




……これがしっくりくる。




だって、まさに俺みたいじゃん。




好きって気持ちは本当だけど、迷惑じゃないかビビってる。




やっぱ、俺みたい……。




俺はその文を見て、なぜか笑った。




そして、笑っているのに一筋涙が流れる。




その涙が、机に書いた文に被さる前に拭きとる。




"また会う日まで"




心でそっと呟き、教室を後にした。