涙がこぼれ落ちる、その前に。





すべて、確信じゃない。




けど、自分を信じたい。




俺は目に溜まっている涙を拭い、
その場を音をたてずに去り、再び教室に戻った。




俺は迷わず、いつも君と話す時の席に座る。




鞄からシャーペンを出し、君の机にメッセージを書いた。




"大好きでした。また会う日まで"




俺はこの文に違和感を持った。




俺の気持ちは、過去じゃない。




そう思い"大好きでした"から"大好きです"に変える。




けど書き終わって、君に迷惑じゃないかと思った。




例え俺を嫌いじゃなくても、君に未練を残していけば君は辛いんじゃないか。