「東城亮佑ぇっ!
今日はクリスマスだよ…
なのに
嫌がらせのつもり!?」



それがあたしの今出せる
精一杯の言葉。


溢れんばかりの涙を
たたえて押し黙っている
亮佑くんを見た。


傷付いた眼差しで
見つめられた亮佑くんに
はなす術がないんだろうね。


いつの間にか外は真っ暗で、
気付かないうちに
雨も降ってた。


でもあたしは構わず外に
飛び出した。