「先生、いいねそれ。
茉樹柚、特別に
前売りしてやるから、
今すぐ高値で買わない?」
本気で金稼いでやる、と
隣のアホ男の顔に
そんなことが
書いてあるように見えた。
でもこれはあえて
スルーの方向で。
「あ、問題児2人。
そういえばお前ら、
2人で屋上なんかにいて
何やってたんだ?
付き合ってるのか知らんが
妙にアツいぞ。
仮に性行為を行って
避妊していなかったら
退学ものだからな。」
そう真顔で言ったのは
学年主任。
「は?
付き合ってもないのに
そんなこと
ある訳ないじゃないですか。
ねぇ、零?」
ちらりと零を見ると、
零は真っ赤な顔をしていた。
見た目によらず、
純情少年なんだね。
あんなこと
言われたぐらいでさ。


