「俺も一緒にいたいよ。
だけど…
俺のあと一つだけの
記憶…
思い出せないせいで
真由にも
迷惑かけることになる…。」



「そんなことないよ…?」



「いいよ。荷物まとめて。
駅まで送っていくから。」



「あ…。う、ん。」



断れなかった。


すごく自分が
情けなかった。