「花音さん最後のあいさつしてあげて?」



「えっ?」

お父さん
死んじゃったの?



1人にしないでよ


「お父さん・・・」




強い風が

ビュウッ

っと私たち2人を
包み込む



手に持っていたシオンが


ハラリと
飛んでいく


「おとうさん
ごめんねっありがとう」


---にっ


え?

笑った?



お父さんが笑ったように見えた
嬉しかった




許してもらえたような
気がした





お父さん
ありがとう