日に日に
自分が
痩せていくのがわかる
1月
放射線治療のため
病院を移動する
「じゃあね」
「ありがとうございました」
手には優くんから
もらった
写真を握りしめている
ケータイにも優くんがいる
忘れたわけじゃない
ずっと
心の中にいる
それだけで十分
写真の裏には
『俺は信じてる
だから信じて』
『生きて』
『やくそく』
信じてるよ
生きてるよ
涙がこぼれる
生きるよ
優くん
優くんはいつも
そばにいてくれた
温かかった
それが
嬉しかった
でも
それではいけないと思った
優くんに甘えちゃうから
優くんも私がいない方が
楽だと思うから
ごめんね
優くん
何にも言わないで出てきて
ごめんね
優くんは
優しいから
追いかけてくるでしょ?
それじゃ
だめなんだよ
優くんのためにならない
優くん
もう
自由に生きて
私は
『君を忘れない』

