「えっ?」

ビックリしてる


「謝んなくていいよ!
入院の用意とかいろいろあるんだよね?
もって来ようか?」




「大丈夫だよ
自分の服ぐらいしか持ってこないし・・・」



多分
これからずっと


この箱で暮らすのだろう



優くんへの気持ちが
優くんのにおいが

いっぱい詰まった


あの家には
戻れないだろう



シオンが咲いてる畑にも




お父さんが生きてた家にも




戻れないだろう・・・




これからずっとここで過ごすから___



「じゃあ」

なんで
そんなに私に構ってくれるの?


「一緒に行こうか?」



どうしても
その優しさに
触れたくなる



「うん」