恋色和音




そう言うと、先生は「ありがと」と呟いて、またいつものように窓の桟に手を置いて、夕日を眺め始めた。


その横顔が、麗奈に似ていた。


悲しそうな表情をする麗奈に。



「俺、これからの未来が不安なんだ」


「未来、ですか?」




私を、待っていた悲しい真実。


―――...それは。