恋色和音




「ふーん。だけどさ、麗奈には麻奈美が先生のこと好きだってのは見え見えだよ。ね、好きなんでしょ、先生のこと」




「................」



私は、返答に戸惑って口ごもってしまった。


麗奈の言っていることは思い切り当たっている。


だけど、そうだよって本当のことを言えば、明日から私は冷やかしの的にされる。


あの子のことだから、尚更。