恋色和音




「麗奈もさ、今日は早いんだね」


久しぶりの、2人だけの会話。


もしかしたら、何年ぶりとかかもしれないね。


「え、あー、いつも友達と喋りながら来てるからギリギリだったけど、行く人、いないし」


そう言いながら、苦笑いを浮かべた麗奈。


「......そっか」


聞いちゃいけないこと聞いちゃった、そう胸の中で後悔した。