恋色和音




「麻奈美、今日来るの早いね。誰も居ないかと思ってた」


「あー、うん。今日はちょっと早く来たんだ」


麗奈の席で、麗奈が机の中に教科書を入れるのを見つめながら話した。


「......また、先生のところに行くの?」


その言葉で、麗奈の手は止まった。


そして、切なそうな瞳をしながら私を見つめた。