恋色和音



――ガラッ


何分か経って、扉の開く音がして扉の方へ目をやると、


「麗奈!」


「麻奈美じゃん!」


そこには、目を丸くした麗奈が立っていた。


私は、読んでいた本を片付けて、麗奈の元へと向かった。