恋色和音




誰も居ない教室で、自分の席に着き、ぼーっとしていた。


いつも騒がしい教室しか眺めてこなかったから、何だか不思議な気分だった。


暇つぶしにでも読書をしようかと思い、机の中から読みかけの本を取り出した。


そして、しばらくその本を読んでいた。