「ダメだよ、木島さんは。いい子なんだから」 「そっかぁ」 いつも言われているはずの“いい子”という言葉が私の心に重くのしかかった。 笑いながら麗奈の友達だった子たちは私の横を通り過ぎて去っていった。 私は、ただその場に立ち尽くしていることしかできなかった。