遅くなってしまうからということで、今日は私の相談だけで終えることになった。 先生と別れ、鞄の置いてある教室へ向かう。 ...自分のこと聞いてもらえるって、こんなに心が和らぐんだって分かった。 ずっと、誰にも言えなかったことだったから。 明日あたりに麗奈と向き合ってみようかな――...。 なんて、ぼんやり考えながら歩いていた。