恋色和音




「とりあえず、一つ分かる気がするよ」



「え.......?」



「きっと、榊は木島のことを待ってる。きっと寂しいって思ってるはずだよ」



先生の口からは、思ってもみない言葉が飛び出した。


麗奈が、私のことを待ってる?しかも、寂しい?


いやいや、きっとそれはないと思うんだよね。


だって、あんなに意地悪してくるわけだし......。