恋色和音



「その子の家に行ってから海へ行くことが決まって、少しだけ、これでよかったのかな、なんて罪悪感のようなものを感じていました」


「うん」


「だけど、どうせ海はすぐ近くだし、そんなに遅くならないだろうって思ってたんです」


どうせ、大丈夫大丈夫って、軽い気持ちで考えていた。


「だけど、思ったよりも帰りは遅くなったし、服はびしょ濡れで帰ったらお母さんにすごく怒られてしまいました」