恋色和音




「夕日が綺麗だったから、眺めていたんだよ」


ほら、と言って先生は窓の外を指差した。


先生の指差した先を見ると、濃いオレンジ色に輝く夕日の姿があった。



「ただ、それだけだよ」


先生は、私に笑みを浮かべてそう言った。