そして、私はそそくさと職員室から出て行った。 職員室を出ると、さっきまで体の中に充満していたコーヒーの香りがすうっと消えていく感じがした。 プリントも出してきたし、帰ろうかな。 そう思って、鞄がある教室へ向かって歩き出した。