「えっと、誰のがなかったんですか?」



さすがに苦手な麗奈の分も、きっちり集めたはずなのに。


一体誰の分が―――。




「菊川 風雅君のだよ」



その名前を聞いて、「あっ」と思わず声を上げてしまった。