「先生が、教師を辞めてしまうこと」




「え...............?」



目を丸くする麗奈。


麗奈も、知らなかったようだった。




誰にも知られないように。


悲しませないように。




それもまた、優しさだったのかもしれない。




だけどね、先生。

私は、いきなりお別れになった方が、


その方が辛いんだよ―――...。