「先生、」 ふっと微笑んで、私は先生の元へ駆け寄った。 「先生、ごめんなさい。 相談の答え、遅れてしまって」 それに、いきなり帰ってしまって、というのも後から付け足した。 ――...本当に、先生には謝ることと感謝することでいっぱいだと思った。