恋色和音




「どうしたの?麻奈美...」


いつの間にか、私の前には麗奈が立っていた。


麗奈に、さっきのことで胸が痛んだなんて気づかれたくなくて咄嗟に違う理由を言った。


「あ、いや...、今日、先生になんて言えばいいか分かんなくてさ...」


そのことも、十分に私の頭を悩ませていた。