恋色和音




学校に着いて、教室に向かう。


何となく、俯きがちに歩いた。


泣いたことを知られるのが、嫌だったから。



やっと教室に着き、自分の席に座る。


数人の女子達が、私と麗奈が一緒に教室に入ってきたのを見て、ひそひそ話しているのが見えた。


少しだけ、胸が痛むのを感じた。


そんなに、気にすることじゃないはずなのに。