「麻奈美が先生のことを好きなのは、先生に対する態度ですぐに分かった。だから、どっちを応援すればいいのかって、迷ってた」 麗奈の表情は、あの時みたいにまた悲しそうになってゆく。 「だけど、結婚することまで決まっていたから。だから、もう変えられる運命じゃないと思ってお姉ちゃんを応援するしかなかった」 そう言ってまた、何度も何度も、ごめんって謝る麗奈。