「誰!?じゃなくてさぁ。
新学期に朝から寝てんなっつーのアホ」
あたしに向かって・・・アホ?
てか、この人誰?
顔がすごく整っていて、
身長も180cmくらいはあるだろうか。
茶髪と言うよりは黒髪に近くて、
今時の20代。
「え!?」
あたし寝てたの!?
うわぁ~!やっちゃったよ!
新学期早々どうしよう?
「俺の目の前で爆睡するとかいい度胸だな」
「だって昨日は緊張しちゃって全然寝れなかったんですもん」
あたしをアホ呼ばわりする人は教卓にたった。
「では、改めまして今日から
臨時教師としてこの学校で
1╶2の担任を務めます。神川進弥と言います」
かみかわ・・・しんや?
クラスの女子はイケメンの神川先生にメロメロ。
軽く優里もドキドキしてるのがあたしでも分かるし。
「体育担当なんで大抵体育教官室にはいますから」
でも、普通にみるとやっぱイケメン。
でもあたしのことアホ呼ばわりするし、
性格は最悪だよ~!
先生になんか好きにならないんだから。
先生だけは・・・。
HRが終わると、神川先生と目が合った。
なんかニヤけてない?
気持ち悪っ。
この人が担任とかあり得ないから~!
「仲西~?」
神川先生はあたしを呼んだ。
あたし・・・・どうなっちゃうの?
「・・・はい。」
「さっき、寝てたバツ。放課後体育教官室に来いよ」
だって─────
えぇぇぇぇ~!?
なんであたしが?
あぁ・・・。
寝てたからだ。
しょうがないじゃん!
眠かったんだから。
でも、行きません。とも言えず、つい
「はい」
と言ってしまった。