なにこれ…

瑞穂「て・・・・・・・・・・・・・・・じょう・・・・・・・・・・?」

なんで手錠なんか!

 カチャンッカチャンッ!

あたしは必死に逃れようと手を動かそうとする。

瑞穂「っ!」

手錠が手に食い込んで痛い・・・

瑞穂「あんた何なの!?一体あたしをどうするつもり!?」

そう言いながらバッっと顔を上げると・・・

眩しく、そして怪しく光る真っ赤な赤い上着に、帽子・・・

ズボンは黒いけど、キラキラしてて・・・

あたしはハッ!と思い出した。

コイツは・・・

この放置所にいる5大看守の一人・・・

瑞穂「三野・・・・・・・・・・・・・翔・・・・・・・?」

翔「いかにも」

何故5大看守と呼ばれているかと言うと・・・

①優秀だから。

②かっこいいから

この2つだけ。

始め、あたしは分からなかった。

だって・・・

今日初めて会ったから。

翔「びっくりしてるね?」

彼はクスッと笑うと、あたしの顔を覗き込んできた。