ひんやりとしたレーヴの指。

殴られて火照った頬に心地いい。

「シュアはさぁ…」

レーヴは、ほにゃっと笑う。

「保健委員長で…いつも人の為、人の為って、自分の能力で他人の怪我ばかり治してるけど…少しは自分の体も気遣おうよ…」

「え…」

戸惑うシュアに。

「じゃないと私が心配なんだもん…」

タレ目が更に微笑ましく目尻を下げる。

レーヴは愛らしい微笑みをシュアに向けた。