(どうしてて…)

コイツ自分で何で気づかへんかな…とばかりに苦笑いする琉。

「まぁええわ、で?その幼馴染がどしてん?」

「はい、実は…」

俯き加減でシュアは琉の隣に立つ。

「例の事件、あるじゃないですか」

「『美少女二十選』に選ばれた女子生徒が、嫌がらせを受けるいう奴?」

「はい…ご存知かもしれませんが、レーヴもその一人に選ばれてまして…」

溜息をつくシュア。

「お酒好きの美人先輩や、同級生の無口な子、3年のくまのぬいぐるみ抱いた先輩も、既に被害に遭われたそうです。皆さん未遂で終わっているらしいですけど…」

「ふんふん、せやね。『美少女二十選』に選ばれてへんスペシャルバカの姉ちゃんや、男子のシーザも襲われてるんが、よぅわからへんけどね」

コーヒー牛乳を一口飲む琉。

「ですから…」

もう一つ溜息をつくシュア。

「レーヴもいつ襲われるかと、不安で不安で…」