その悲鳴が、確かに届いたのかどうか。

「ふむ…」

渉は天神学園の校門を出た所で、『春夏秋冬手記』にペンを走らせる。

「『影を縫うアモルファス・シャドウ』の都市伝説…真実でしたか…興味深い…」