天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ

「何故その四人だけだ?他にも美少女二十選に選出された者はいるだろう?」

特にアモルなどは影を操る魔物だという噂さえ流れている。

龍娘さえ知っている噂を、渉が知らないとは思えない。

そしてそんな人外のアモルを、嫌がらせの対象にするほど犯人は無知だろうか?

「犯人は手段なんて問いませんよ」

学生帽を深く被り直しながら渉は言う。

「犯人が狙っているのは、『抵抗できず、力ずくでいいように出来るか弱い美少女』ではないんです」

「…まさか」

渉にここまでヒントを出されれば、頭の固い翡翠でも気づかざるを得ない。

「犯人の目的は…復讐?」

「ご名答」

パチッ、と渉が指を鳴らす。

「何だ?どういう事だ?」

龍娘にはまだわかっていないようだったが。