天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ

そんなグダグダな教師二人の告白が行われている頃。

「……っっ……」

生徒会室。

白神 月は言い知れぬ不安に悩まされていた。

誰かに見られているような気がする…。

この時間帯、生徒会室にいるのは彼女だけだ。

有能な副会長も、他の役員達も、現在は生徒会室にはいない。

月だけが、執務の為にこの部屋に篭もっている。

…にもかからわず、誰かに見られているような粘着質な視線…。

月は盲目な分、他の感覚が鋭敏だ。

聴覚で、嗅覚で、肌で感じ取れる気配で、何者かの存在を察知する。

数人の衣擦れの音、学生にあるまじき煙草の臭い、複数の気配…。

「誰か…いるのですか…?」

耐え切れず、月は声をかける。