天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ

(よっしゃ!決まった!)

内心ガッツポーズの虎次郎。

死闘の末に、遂に龍娘を堕とす事に成功した!…と思いきや。

「わ、わた…私にはっ…」

ワナワナと震える龍娘。

「私には彼氏がいるもんっ!だから、しまじろうとはお付き合いできないんだからっ!」

「グハアァアァアァアァァァァッ!」

まさかの告白カウンター!

強烈な一撃に虎次郎が吐血する。

だが。

(まだだ…まだ終わる訳にはいかん…!)

崩れ落ちそうになる膝に力を入れ、必死で踏ん張って。

「で、でも…龍娘ちゃんの彼氏って、滅多に会いに来てくれない冷たい奴なんだろうっ?」

「っっっっっっっ!」

あーあ、虎次郎、言ってはならない事を。

痛いとこを突かれた龍娘は。

「しまじろうの馬鹿ぁっ!うわぁあぁあぁぁんっ!」

号泣しながら走り去ってしまった。

「…女を泣かすとは…男の風上にも置けぬな、しまじろう」

翡翠の辛辣な一言が、抜け殻と化した虎次郎の耳に届く事はなかった…。