「偉いじゃ〜ん!!じゃないよ!あたしだって時間くらいは守れるしっ!
てか、こんなとこで話してないで校門くぐっちゃおうよ!!」
せっかくだから一緒に校門をくぐろうと思って提案してみた。
「それもそっか。はい、じゃあ行くよ〜」
あたしの事なんか無視でせかせかと歩いて行ってしまう由花。
「えっ!!ちょっ……待ってよ!!速いって!」
「咲良がぼーっとしてるだけだから。早く行かないとクラス発表とかされちゃうじゃん?だから、さっさと行くよー」
確かにそうなんだけど、それにしても速い。
脚長いからだよなー絶対
とか考えているとふと思い出した。
こんな事が前もあった気がするけど……
いつの事だろう?
頭の中を探っていると、
“グラッ”
体が傾いた。

