袋から出てきたペアのイルカのネックレス。 すごくかわいくてわたしが欲しかったもの。 でも、これは……わたしが知ってるものと同じなら、あのブランドのもの。 ってことは、めちゃくちゃ高っ……。 「高かったんじゃないの?」 「まぁ、そこそこ?」 「そこそこって、そんなお金……」 「だからバイトしたじゃん」 バイト……優斗の言葉で雑誌を思い出す。