恋の香り~ダブルクロス~



わたしと陽斗は水族館を出て、お昼ご飯を食べに向かう途中。


足を止めた。


ベンチに座ってる陽斗とそっくりな人を見つけてしまったから……。



「何……で……?」


声が震えるのが自分でも分かった。


「んだよ……来るんじゃん」


わたしの隣で陽斗がそうごちりながら優斗に近づく。