「幼なじみね……都合のいい言葉だな」


ちょっと嫌味っぽく言われたのがまた、気に入らない。


「あの優斗のどこがいいかねぇ……あの頭に黒縁メガネ。今時ねーだろ? 
オレより頭がいいのは認めるけど、どんくせーし、あれ、何考えてるか分かんねーぞ?」


何て奴……。


どこまで優斗のことっ……仮にも双子の兄だっつーの!


「ま、あれでは彼女できねーだろうな。想像とかバーチャルとか? 
そういうの、やってそうじゃね? 休みの日も家にいるみたいだし……
オレにはムリだね、あーゆー暗い生活」


「ってか、ちょっと言いすぎでしょ?」