恋の香り～ダブルクロス～

でも、陽斗に聞いてもらわなきゃいけないし……。


「……これ、陽斗は見た？」


「いや……オレには必要ねーし。こんな雑誌に頼らなくても女は寄って来るし？」


……あんたのその自信はどこからやってくるのよ？


本当、頭の中、一度覗いてみたいわよ。


「ま、いーけど。これにさ、あんたそっくりの人がウソくさい笑顔で載ってるんだけど……知ってた？」


「は？　オレそっくりって……優斗？」


無言でうなづいたわたしを驚いた顔で陽斗が見た。