「ちょっ……若葉(わかば)っ!」


「なっ……何? どうしたのっ?」


夏休みも間近に迫ったある日。


すごい形相で親友の夏美(なつみ)がわたしのところにやって来た。


「これっ! 優斗(ゆうと)くんじゃないっ?」


夏美がわたしの前に雑誌を出した。