陽炎学園異文録







「……え?漆屋敷の息子さん帰ってきたのですか?」

「らしいぜー、これでようやく俺らの学年も十家になったな」

「やったわね……これであのアホどもに……馬鹿にされなくなるわ」

「しかし、その息子殿は我々の家系について知っているのだろうか?」

「ま、どうにかなんだろ?五行十家が第一位壱ノ瀬(イチノセ)様が言うんだから間違いねぇ!」

「……自分を様付けって痛いわね。本当にかなちゃんったらお馬鹿さん……なんだから」

「玖苑寺(クオンジ)さん、言い過ぎですよ。いざとなれば、私が説明を致します」

「興味があろうが、興味が無かろうが、こちらに味方してもらわねばな…」

「惨枝(サンエ)も陸前(リクゼン)も固いんだよ!もう少しフランクにしやがれ!」

「これが私ですので」

「うむ、これが我だからな」

「……フラれたわね、かなちゃん。貴女はもう少し、女性らしくあるべきだわ」

「あー、きーこーえーまーせーん!」




「…餓鬼ね」
「子供ですね」
「稚児のようだな」

「るっせぇ!てめぇら死ね!」