それから2人ともお酒が入った
勢いでいろいろ話をしたりした。


途中で同僚を久住さんが見つけて
その同僚も合流して呑んだ。



久住さんの好きな女の子のタイプは

素直で何でも話してくれる子が
タイプらしい。




というものの、私はあんまし
素の自分というものを出した事がない。



家庭環境が複雑ってのもあるけど、
なかなか本当の事を言える人間ぢゃない。





同僚と飲み終わって解散して

ようやく二人きりになれた。




そのあと、コンビニへ行ってお酒をまた買って

久住さんの部屋へ行った。




久住さんの部屋は繁華街から
歩いて15分くらいのとことにあって
殺風景な部屋だった。



「で、愛菜ちゃんは俺のことどう思う?」




うわー唐突な質問。




「ぶっちゃけ、好きになっちゃいました。
でも年も離れているし、素直じゃないし
……久住さんのタイプじゃない自分が
居るんです。」



「そんなのこれからやっていけば
いいことじゃん?
問題はこれから俺の前だけでもいいから
素直に何でも話してくれるかどうか。」




そんな事を言われて、私は複雑な
家庭環境を涙ながらにして
全部話しした。




その間久住さんは頭を撫でてくれて
優しくしてくれてぎゅってしてくれた。