新しい仕事場所までは結構
歩いて時間がかかった。
その間吉野さんと久住さんは
仕事の話をしていて
私は後ろにちょこんとついて行った。
近くのコンビニでタバコと
ジュースを買ってもらって
ようやく着いた。
仕事中は久住さんと紙で
手紙交換をしていた。
話した内容は他愛もない事ばっか。
ぶっちゃけ久住さんが元彼に似てるとか
だから気になってるとか
年聞いてみたり……
そのうち久住さんは他の場所へ
行かなくちゃいけないらしく
どこかへ行ってしまった。
その間吉野さんが仕事の合間に
話しかけてもらったり、
他の人に話しかけられたりして
時間を見たらもう夜の23時になっていた。
「愛菜ちゃん今日どうする?」
ホントだ……
どうしようかな。
「久住くんと一緒にいる?」
えー予想外だよ……
出来る事なら本当に一緒に居たい。
「いいんですかっ?
一緒に居たいです、久住さんと。」
「そっかー。ぢゃあ俺の方からも
ちょこっと言ってみるね。
でも、愛菜ちゃんの方からも
一声かけるんだよ。」
「はいっ、ありがとうございます。」
そんな話をしていると
久住さんが戻ってきた。
