でも私はちょっぴり不安がある。



今までスカウトの沢山の人と
付き合ってきたけど
全部営業での恋だったんだ……



思い切っていってみた。



「でも新井さんスカウトも
やってるじゃないですか……
だから、その、女の子を
商品としてしか見てないん
じゃないかなって…
ごめんなさい、変な事
言っちゃって。」





すると新井さんが作り笑いをして
こう言った。




「そうだよな、スカウトって
そうとしか見られないんだよな。
俺もぶっちゃけ本気で恋したことも
あるんだけど、結婚とかいうと
なかなか誰も
うなずいてくれないんだよな。
営業の恋だって勘違いするらしくて。
でも、愛菜。
ここだけは分かってほしい。
俺だって一人の人間だから
本気で恋だってする。
もちろんスカウトとしての
恋もつきものだけど俺は
営業の恋と本命の女との恋は
区別をつけているんだ。
俺は本気で愛菜の事が好きなんだ。」




そうなんだ。新井さんそこまで考えて
くれていたんだ。




でも私スカウトやってるときの
新井さんに耐えきれるかな……





「まだ、新井さんの理想の彼女に
なれるかどうか心配だけど
よろしくお願いしますっ。」






「おう、こちらこそよろしくな。
っあ、ちなみに俺下の名前優人って
いうんだ。なんでも好きに呼んで!」






「じゃあゆーくんでっ!


……ゆーくんっ!」







「おう、愛菜っ!」